
主要諸元
| 種類 | 通勤形車両 |
| 製造年 | 2000年 |
| 編成 | 10両 |
| 営業(設計)最高速度 | 100km/h(120km/h) |
| 起動加速度 | 3.3km/h/s |
| 減速度 | 4.2km/h/s(常用) 4.5km/h/s(非常) |
期間:1,067mm
電気方式:直流1,500V(架空電車線方式)
全長:20,000mm
全幅:2,950mm
全高:4,020mm
車体:アルミニウム合金製
主電動機:かご型三相誘導電動機
駆動方式:WN駆動
制御方式:IGBT素子VVVFインバータ制御
制動装置:回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ(純電気式),抑速ブレーキ,耐雪ブレーキ
保安装置:ATS-TO,新CS-ATC,TASC
製造所:山下車輛
車両概説
都心環状線や横浜線で使用されていた通勤形車両3000系は製造から30年以上が経過しており、老朽化および陳腐化が進んでいたため、置き換えを検討する時期となっていました。また、21世紀に入ると、社会的には環境負荷への配慮やバリアフリー化に高い関心が示されるようになりました。一方で、不況などによる社会環境の変化から、日本の鉄道業界では車両の仕様や機器の標準化によってコスト低減を図る「標準車両」への取り組みが始まっていました。こうした環境下から「環境負荷の低減」と「バリアフリーの推進」をコンセプトとし、コスト低減を強く意識した本形式が製造されました。
車体は当社初のアルミ合金製で、通勤形としては初の拡幅車体を採用し、輸送力の向上を図っています。床面の高さは従来の通勤形車両よりも30mm低く設定し、ホームとの段差を縮小しています。前面・側面の種別・行先表示器は6000系後期製造車でも使用されているLED(当時は3色)を採用しています。側面窓は全てUVカット遮光ガラスを採用し、従来の車両で設置されていたロールカーテンは廃止。扉の窓は複層ガラスとすることで結露を防止しています。
車内は従来からの通勤形車両と同じくオールロングシートし、客用扉間に7人がけ・客用扉と連結面の間には3人掛けの座席を配置。バケットシートを当社としては初採用し、着席位置を明確にすることによって定員乗車の促進を図っています。客用扉上部にはLEDスクロール式案内表示器を各車両4か所に千鳥配置で設置しています。
2018年頃から一部編成にリニューアル工事を実施。前照灯のLED化、車外スピーカーの設置、種別・行先表示機のフルカラーLED化、室内灯のLED化、ドア上部に液晶ディスプレイ(案内用・広告用の2種)の設置など、機器更新やサービスの向上を図っています。
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