
主要諸元
| 種類 | 特急形車両 |
| 製造年 | 2010年 |
| 編成 | 6両 |
| 営業(設計)最高速度 | 120km/h(140km/h) |
| 起動加速度 | 2.5km/h/s |
| 減速度 | 4.0km/h/s(常用) 4.5km/h/s(非常) |
期間:1,067mm
電気方式:直流1,500V(架空電車線方式)
全長:20,000mm
全幅:2,950mm
全高:4,020mm
車体:アルミニウム合金製
主電動機:かご型三相誘導電動機
駆動方式:WN駆動
制御方式:IGBT素子VVVFインバータ制御
制動装置:回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ(純電気式),抑速ブレーキ,耐雪ブレーキ
保安装置:ATS-TO,新CS-ATC
製造所:山下車輛
車両概説
東央では従来より30000系などの汎用特急車両を用いて、羽田空港アクセス特急「はばたき」を運行していましたが、ブランド構築及び利便性向上の一貫として専用の車両を導入することになり、当形式が製造されました。
新しい空港特急として運用されるため、車両設計には以下の内容が考慮されています。
1.既存車両と異なるカラーリングを採用し、空港特急としてブランドを構築できるデザインとすること
2.過密ダイヤの都心環状線を走行してもダイヤに支障のないようにすること
3.様々な方面へ運転すること及び繁忙期の増結を考慮し、多編成と併結できる車両とすること
4.スーツケース等を置く、大型の荷物置場を設置すること
5.案内表示やサインシステムは多言語に対応すること
6.スーパーシート車両を連結すること
基本的な車両設計は30000系を基としつつ、上記項目に従って改変を加えています。愛称は「HANEDA EXPRESS」とし、外観は青とグレー系の塗装を施しています。汎用特急車両と同じく他編成との併結に対応しており、6両2編成を繋いでの12両編成や、汎用特急車両を繋いでの増結が可能となっています。スーツケース等の大きな荷物を持つ利用者が想定されることから、乗車定員が多い3~6両目には乗降扉を2つ配しています。
1両目はスーパーシート車とし、2+1列のシートピッチ1160mmで座席を配置、2~6両目は普通席で2+2列のシートピッチ960mmで座席を配置しています。2両目には車掌室、多目的室、車内販売準備室、車いす対応トイレが配置されています。各乗降扉付近には従来車よりも大型の荷物置場を設置し、どの扉から乗車しても荷物を置くことができるようになっている他、客室とデッキ部を仕切る扉の上に液晶ディスプレイを設置し、多言語による案内ができるようになっているなど、空港利用者を想定した設備が整えられています。
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